秋田杉をふんだんに使用して建築された、小さいながらも存在感を感じる和風駅舎。これが羽後境(うごさかい)駅です。
ー秋田県・JR奥羽本線ー(Akita Pref,・JR Ou Main Line)
明治37年8月に「境駅」として開業、大正8年7月に現在の駅名である「羽後境駅」に改称されています。現在の駅舎は平成16年2月に改築されました。
さてこの駅舎、なにをイメージしたものなんでしょうか? この威厳と風格は、なにかデザインのモデルがあるはずだと思いませんか?
そうです、町内にある「まほろば唐松能楽堂」をイメージしているんです。
駅から南に約1.5キロのところに「まほろば唐松・中世の館」があります。かつて唐松城があった場所ですが、現在そこに建っているものは唐松城を復元したものではなく、中世の居館をイメージしたものだそうです。周辺には唐松城が存在した証であるいくつかの痕跡が残っています。
そして同じ場所に、羽後境駅のデザインのモデルとなった「能楽殿」があります。平成2年にふるさと創生事業の一環として、現存最古である京都西本願寺の北能舞台を模して建てられました。秋田県内で唯一の本格的な能舞台として、能の定期公演のほか、地元の伝統芸能の披露などいろいろな催し物に活用されています。
また「まほろば唐松・中世の館」の近くにある唐松神社は子宝、安産にご利益があるとして、多くの信仰を集めているんですよ。
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