この見るからに荘厳で、ただならぬ威厳を放っている、これが高尾(たかお)駅の駅舎です。
ー東京都・JR中央本線ー(Tokyo,・JR Chuo Main Line)
どうしてこれほど立派な駅舎が建てられたのでしょうか?
これは、大正天皇が崩御された時に、大喪のため新宿御苑に臨時に設けられた仮停車場の建物を昭和2年に移築したものなんです。
設計は国の重要文化財に指定されている大社駅を設計した曽田甚蔵。以前は皇室関係者のための特別待合室が設けられていたそうで、当然ながら関東の駅百選に選定されているんですよ。
駅前やホームにはパン屋、ファーストフード、蕎麦屋などがあり、駅舎の荘厳さとは打って変わって現代的です。
そして、この駅は高尾山への入口でもあります。休日はこの駅で京王高尾線に乗り換えて、終点の高尾山口駅へ向かう登山・ハイキング客などで混み合います。
高尾山の標高599.3メートル。高尾山口駅からケーブルカーやリフトで気軽に登山できることから老若男女に人気があり、年間の登山者数約260万人は世界一だそうです。
さて、この駅のもうひとつの名物は「天狗の石造」。これは、高尾山は天狗が住む山といわれ、数々の天狗にまつわる伝説があることにちなみ、昭和53年に設置されたものです。高さ2.4メートル、重さ18トン、鼻の長さは1.2メートルという巨大なものです。3・4番線ホームの東京寄りにあるので、この駅に来たらぜひ見てくださいね。
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