保津峡は亀岡市から京都市内の嵐山に至る保津川に沿って続く渓谷の美しい景勝地。そんな保津川渓谷の中にあるのが保津峡(ほづきょう)駅です。
ー京都府・JR山陰本線ー(Kyoto.・JR Sanin Main Line)
平成元年3月に、複線化のためそれまで保津川沿いに敷かれ曲がりくねっていた線路を、トンネルで直線的に抜けるルートに変更して誕生したのが現在の駅です。さてこの駅、ホームにいると気がつきにくいのですが、なんと橋の上にあるんです。周囲は山ばかりで平地がないので、このような場所に造ったわけですね。
駅舎は屋根の先がとんがった小さなものですが、最初からあったものではなく、後からできたものなんです。駅が現在地に移転した当初は駅舎はなく、ホームの京都方が出入口でした。その後、現在の小さな駅舎ができて亀岡方が出入口になったのです。
駅は保津川の上にあるので、ホームからは渓谷や保津川くだりの観光船が眺められます。周辺に人家や商店などはありませんが、京都駅からわずか20分で大自然が楽しめるという手軽さから、ハイキングなどで訪れる人が多いんですよ。
移転前の線路は、保津川の眺めが美しかったので廃線にするのは惜しいと、観光路線として活用することとなりました。そして平成3年4月に「嵯峨野観光鉄道」として再スタート、トロッコ列車を走らせて大人気に。旧保津峡駅はトロッコ保津峡駅と名を変えて、そこからトロッコ列車に乗ることができます。JR保津峡駅からトロッコ保津峡駅へは徒歩約15分です。
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