コンクリートに囲まれた廃墟のような無人駅舎ー

コンクリートの広い空間、昼間でも日が差し込むことはなく薄暗い。人の気配もなく、まるで廃墟のようで不気味。西青山(にしあおやま)駅はそんな駅です。

ー三重県・近畿日本鉄道ー(Mie Pref・Kintetsu Railway)

開業は昭和5年12月。現在の場所から東に1.1キロメートルのところにありました。昭和50年11月に全長5652メートルの新青山トンネルが完成して新線に切り替えられ、現在地に移転しています。

現在の駅舎はそのときに誕生しました。窓口や改札はありますが、すでに無人化されています。
山深い場所にあり、駅前には青山高原ハイキングコースの案内板が設置されていますが、書き換えられることもなく色褪せてしまっています。駅前にはコースの入口の石段がありますが、雑草がのび放題なので、訪れる人はほとんどいないのでしょうね。

すぐそばを通っている国道165号線は大阪と三重県の津を結んでいるので、多くの車が通ります。駅で静かに過ごそうと思って来た人は期待はずれかも。
列車本数は上り下りとも1時間に急行列車と各駅停車が1本ずつ。急行列車は大阪の中心部である上本町駅とを2時間弱で結んでいるので、意外に来やすい駅なんですよ。ただし、駅の周辺には商店はおろかジュースの自動販売機すらないので、長く滞在しようとするときは水と食糧は必ず用意しておいてください。