伯備線と芸備線の分岐駅。それが備中神代(びっちゅうこうじろ)駅です。
ー岡山県・JR 伯備線ー(Okayama Pref・JR Hakubi Line)
開業は昭和3年10月。昭和5年2月に三神線(現・芸備線)が開業し、分岐駅になりました。跨線橋から米子方面を眺めると、線路が二手に分かれていくのがよく見えます。
芸備線は広島とを結ぶ本来は重要な路線なのですが、車での移動が主流になった今では、上り下りとも1日数本しか列車が走らないローカル路線になってしまいました。
ところで、この駅の入口のゲート、なにか意味ありげだと思いませんか?
この駅には、かつて開業当時のものと思われる古い木造駅舎があったのですが、残念ながら平成13年1月に解体されてしまいました。現在の駅の入口のゲートは、その旧駅舎の車寄せの部分だけが残されたものなんです。
普通は駅舎が改築されると、旧駅舎の面影は影も形もなくなってしまうものですが、この駅は旧駅舎を一部だけでも残すことによって、過去を知る者、知らない者、どちらにとっても駅舎のあった時代を思い起こさせてくれるんです。
そして、その脇にある小さな待合室。その中にはなんと、旧駅舎の窓口が切りとられて移設されているんです。ここまでするとは地元の方々の旧駅舎に対する並々ならぬ愛情がひしひしと伝わってきますね。
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