この駅名読めない〜(笑)地元の歴史が盛り込まれてます!

大正11年4月に開業した左沢線の終着駅が左沢(あてらざわ)駅です。「左沢」と書いて「あてらざわ」と読む難読駅としても知られています。
駅舎は、平屋の駅施設部分と、とんがり屋根の「大江町交流センター」から成っています。駅施設部分は平成14年2月、「大江町交流センター」は平成15年3月にオープンしました。

ー山形県・JR佐沢線ー(Yamagata Pref・JR Aterazawa Line)

特徴的なとんがり屋根は、中世にこの地を支配した大江氏の左沢楯山城と櫓をイメージしていて、高さは19メートルもあるんです。
ほかにも町の歴史にちなんだ「石垣」や地場産材「西山杉」を随所に使用し、地域の風土や景観と調和したデザインになっているんですよ。

内部は秋まつり展示ホール、ギャラリー、物産コーナーなどがあり、2階は西山杉を利用したテーブルやイスなどがある休憩スペースになっています。

この駅舎は平成15年に鉄道建築協会賞推薦賞を受賞しています。また、ホームにある駅名標は特産の西洋梨「ラ・フランス」の形をしていて、これもこの駅の名物になっています。

さて、この変わった地名の由来ですが、一説に、江戸時代の「出羽国風土略記」に、最上川を基準にして左側を「あちらの沢」、右側を「こちらの沢」といったということが記されていることから、「あちらの沢」が「あてらざわ」になったといわれています。