ー島根県・JR三江線ー(Shimane Pref.・Sankou Line)
JR三江線が全通したのは昭和50年8月。いちばん最後に開通した浜原−口羽間は、島根県と広島県の県境付近を走る地形的にたいへん厳しいところなのですが、建設技術の進歩により、トンネルと橋梁を多用することにより線路を敷くことができました。そんな区間にあるのがこの宇都井(うづい)駅です。
静かな山間の集落のトンネルとトンネルに挟まれた場所に、なるべく勾配を避けるために高架橋が造られ、そこに駅が設置されたのです。
ホームの高さはなんと地上から30メートル。駅の利用者はまるでビルのようなコンクリートタワーの中の116段の階段を昇り降りしなければなりません。
エレベーターかエスカレーターを設置して欲しいところですが、一日の利用客が数人しかいないのでそれは無理というもの。
地元の方々が定期的に掃除をしているので、駅はきれいに保たれています。ゴミを捨てるのもたいへん!!頭が下がります。
列車は1日4往復しかありません。ホームまで上がるのはとても大変ですが、地上30メートルから見下ろす集落は、日本の原風景といった感じで心癒されます。
珍駅舎・珍スポットとして鉄道ファンだけでなく、一般の人にも人気があり、置かれている駅ノートはなんと10冊以上! ぜひいちど訪れてみてください。
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