駅舎もない無人駅ですが、なんともおめでたい駅名です^0^

駅名は、寿(ことぶき)。こんな縁起の良い駅名があったなんて驚きですね。
「寿」という地名は昔からあったわけではなく、比較的最近になってできたものなんです。

ー山梨県・富士急行ー(Yamanashi Pref・Fuji Express Train)

駅は昭和4(1929)年6月に地名からとって「暮地(くれち)駅」として開業しました。山に囲まれ日が早く暮れてしまう土地だということからつけられた地名です。
昭和35年1月に富士吉田市へ編入されたときに地元住民が将来の繁栄を願って自治体名を「寿」としたのですが、これは「暮地」の字が「墓地(ぼち)」と似ていて縁起が悪いということから、縁起の良い「寿」にしたといわれています。
それから遅れること21年、昭和56年1月に駅名も「寿」に改称されたのです。これも観光客など列車の乗客から「墓地(ぼち)」に読み間違えられることが多かったからといわれているんです。

これほど縁起が良い駅名にもかかわらず、駅自体は駅舎もない無人駅。でも、なにか記念になるものが欲しいですね。そこで、富士急行線の各有人駅では、寿駅の硬券入場券を発売しているんです。
入場券は寿駅に行かなくても手に入りますが、寿駅のホームには駅の由来を説明した案内板がありますので、ぜひ下車してみてください。駅の近くにはコンビニやこの地方の名物の「吉田のうどん」を食べさせてくれる店もありますよ。