京阪交野線の終点。「私市」と書いて「きさいち」と読む難読駅名です。
開業は昭和4年7月。トンガリ屋根に大きな丸窓が特徴の駅舎は平成4年9月改築。山小屋をイメージしているそうで、第3回近畿の駅百選に選定されているんですよ。
ー大阪府・京阪電気鉄道ー(Osaka Pref・Keihan Electric Railway)
現在はこの駅が終点になっていますが、かつては生駒、王寺方面まで延長する計画があったそうです。
地名の由来は「日本書紀」敏達天皇条に「私部」(きさべ)という地名が出てきます。私部とは后妃(きさき)の部という意味で、天皇家の后妃の領有する民のこと。交野市近辺は「私部市」(きさべいち)と呼ばれていましたが、時代とともに「きさいち」と転訛したといわれています。
この駅は、私市ハイキングコースのスタート地点でもあります。駅舎が山小屋をイメージしているのはそのためなんです。
ハイキングコースはいくつもありますが、その中のひとつのコースの途中に「府民の森くろんど園地」があります。緑豊かな園内に、アスレチックやキャンプ場などの施設が整っていて、季節によってぶどう狩りやいも掘りなどが楽しめるので家族連れにも人気なんですよ。
ほかにもコースによって「府民の森ほしだ園地」や「大阪市立大学附属植物園」など魅力的な施設があるのでぜひハイキングにチャレンジしてみてください。
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