寺院風のこの水間観音(みずまかんのん)駅の駅舎は、水間寺への入口駅として建てられたもの。大正15年1月の開業当初からのもので、鉄筋コンクリート造です。
ー大阪府・水間鉄道ー(Osaka Pref・Mizuma Railway)
平成21年6月に駅名を「水間」から「水間観音」に改称した後も、駅舎上部には昔ながらの「驛間水」の駅名板が掲げられています。右書きで旧字体を使ったこの駅名板も威厳を感じさせるもので、歴史ある駅舎にはこちらのほうが合っているということなのでしょうね。
この駅舎は、第一回近畿の駅百選に、また、平成11年2月に国の登録有形文化財に登録されているんですよ。
駅の裏手には、引退した501形電車(元南海1201形電車)が保存・展示されていて、鉄道ファンにはこちらも興味深いですね。
水間鉄道は全長わずか5.5キロのミニ路線で、普段は閑散としたローカル線なのですが、正月は水間寺への参詣客がこの駅に大勢詰めかけ、臨時の改札口も開かれるほど。水間寺(水間観音)は駅から南に約600メートルのところにありますが、その道中はたくさんの出店が並び、たいへんなにぎわいを見せます。
水間寺(水間観音)の創建は天平16(744)年。聖武天皇の勅命により行基が創建したとされ、厄除け、縁結びにご利益があります。二つの川に挟まれた場所にあることが「水間」という名の由来だそうですよ。
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