この駅舎、普通ではないおかしな形をしていますね。これが弁天橋(べんてんばし)駅の駅舎なんです。
ー神奈川県・JR鶴見線ー(Kanagawa Pref・JR Tsurumi Line)
大正15年3月に鶴見臨港鉄道・浜川崎駅−弁天橋間の貨物駅として開業しました。旅客営業が開始されたのは、鶴見臨港鉄道が仮鶴見駅まで延伸した昭和5年10月です。駅の西側に車庫があるため、この駅が始発・終着となる列車もあります。
駅舎は開業時のものです。周辺を工場に囲まれているこの駅の利用客は、ほとんどがそれらの工場への通勤客なんです。そのため、大量の人数を捌くのに適した開放的な構造になっていて、駅に待合室がないというのもこの駅の特徴になっているんです。
ところで、周りに工場しかない駅前の雰囲気は、きっと殺風景なんだろうと思っていませんか?
確かに以前は殺風景だったのですが、平成24年に駅前に花を植えるなどの緑化や、歩道やベンチ、駐輪場の設置などが行われて公園風に整備され、いまでは駅の利用者のひとときの憩いの場となっているんですよ。
駅名の由来ですが、このあたりは埋め立てられる前は海岸だったところで、水の神である弁財天がまつられ、漁師たちの信仰を集めていたそうです。そしてそこに赤い橋が架かっていたことから、この地を「弁天橋」と呼ぶようになったということです。
関連記事
■憩いの場になっているその他の駅
関連サイトの最新記事