駅舎がすでに神社のよう!神社への参拝駅です^0^

小柄ながらもたいへん趣のあるこの建物、曲線を描く瓦屋根がまるで神社のようですが、なんとこれ、穂高(ほたか)駅の駅舎なんです。

ー長野県・JR大糸線ー(Nagano Pref・JR Oito Line)

開業は大正4年7月。現在の駅舎は昭和15年5月に改築されたものです。ちなみに、隣にあるトイレも社殿造りです。
その駅舎には、駅施設だけでなく、喫茶店やアートギャラリーが併設され、絵画や版画、工芸品なども展示販売されています。
駅のホームから見える、穂高岳をはじめとする北アルプスの山並みはたいへん美しく、しばらく見とれてしまうほどです。
さて、駅の前に祀られている道祖神、これはこの地区にとってたいへん意味の深いものなんです。この町にはあちこちに道祖神が祀られていて、外から良くないものが町に入るのをさえぎると信じられているんです。男女が手を取り合っている双体像といわれる道祖神が穂高の町には83体もあるといわれています。

ところでこの駅舎、なぜ社殿造りなのでしょう? その答えは、穂高神社への参拝駅であることを示しているからなんです。駅前をまっすぐ200メートルほど行くと石造りの大きな鳥居がありますが、そこが穂高神社の参道の入口です。
鳥居をくぐって少し進むと広い境内に入り、木々に囲まれた美しい社殿が鎮座しています。穂高見命を祭神とする穂高神社は、日本アルプスの総鎮守として、また、交通安全の神として厚く信仰されているんですよ。