歴史を表している駅!織田信長・徳川家康・武田勝頼!

この三河東郷(みかわとうごう)駅は、明治33年12月に豊川鉄道の「川路」として開業しました。昭和18年8月に国有化されましたが、同時に国有化された伊那電気鉄道に「川路」という駅があったため「三河東郷」という駅名になりました。

ー愛知県・JR飯田線ー(Aichi Pref・JR Iida Line)

現在の駅舎は平成18年12月に改築されたものなのですが、駅舎の前面になにやらハシゴのようなものがデザインされています。いったいなぜこのようなものがあるのでしょうか?
実はこれ、この地区の歴史を現したものなんです。
天正3(1575)年に長篠城をめぐって織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で行われた長篠の合戦は、日本で初めて鉄砲が大量に使われた戦いとして知られています。

そして、三河東郷駅の周辺一帯は、設楽原決戦場といわれ、織田・徳川軍の勝利で合戦が決着した場所なんです。
その合戦で武田軍の騎馬隊を食い止めるために「馬防柵」というものが使われ、織田・徳川軍の勝利に大いに貢献したのです。
そうです、このハシゴのようなものは「馬防柵」を模したものなんです。ちなみに「馬防柵」は織田信長が考案したといわれているんですよ。
駅から北に約1キロのところにある「設楽原歴史資料館」では、長篠の合戦や馬防柵についての詳しい資料や数多くの展示品がありますのでぜひ訪れてみてください。