駅舎が図書館に?!(笑)そして縁起のよい駅名です!

この大安(だいあん)駅、駅舎とは思えないような奇抜な外観をしていますが、それもそのはず、内部のほとんどは図書館になっているんです。駅の入口にも駅名ではなく「大安図書館」と表示されているんですよ。

ー三重県・三岐鉄道ー(Mie Pref・Sangi Railway)

駅は昭和6年7月に「大井田」として開業。昭和61年3月に約100メートル西藤原方の現在地に移転し「大安」に改称されました。移転日は駅名にちなみ大安吉日の3月25日にしたそうです。
現駅舎はこのときに大安町(現・いなべ市)の資金負担で建てられもので、第1回中部の駅百選に選出されているんです。
改築当時は合築駅(駅以外の施設が併設されている駅)はまだ珍しく、結構話題になったそうです。

入口を入ると待合所があり、列車待ちのためのイスが並んでいます。時刻表や運賃表が掲げられ、窓口や改札もあり、普通の駅と変わりません。
図書館の入口は窓口の右手の奥にあり、駅の図書館だけに鉄道関係の本が多いそうで、訪れた鉄道ファンに喜ばれているそうです。
さて、駅名の由来ですが、かつてこの地が奈良七大寺時代のひとつである「大安寺」の寺領であったことからつけられたそうです。「大安」という縁起のよい駅名なので、記念のきっぷを買うために駅を訪れる人も多いそうですよ。