みんなのアイドル駅長さん!!駅舎もかわいぃ〜♪♪

ー和歌山県・和歌山電鐵ー(Wakayama Pref.・Wakayama Line)

この駅舎、なにに見えますか? 屋根に目と耳がついています。そう、この貴志(きし)駅は、全国で唯一のネコ型駅舎なんです。
このユニーク駅舎が誕生した経緯は。。。

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和歌山電鐵の前身の南海電鉄が赤字だったこの路線の廃止を表明。そこで存続のために経営を岡山電気軌道が引き継ぐことになり和歌山電鐵を設立、職員や沿線住民が一丸となって集客のためのアイデアを出し合いました。
そのアイデアの1つが貴志駅の売店・小山商店で飼われていた三毛猫「たま」を駅長にするというもの。さっそく駅長に就任した「たま」は人見知りしない堂々とした振る舞いで一躍人気者となり、全国からたくさんの人がやってくるようになったのです。
そんな時、開業以来の木造駅舎が老朽化したため建て替えることになりました。そこでどうせなら全国的アイドル「たま」駅長がいる駅にふさわしい駅舎にしようと、2010年8月にオープンしたのがこのネコ型駅舎なんです。

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駅では、地元産の果物のジュースやジェラートを販売する「たまカフェ」や、ホームには「いちご神社」「おもちゃ神社」「ねこ神社」の三つの小さな祠があるなど、アイデアとユーモアにあふれた楽しい駅になっています。
残念ながら、ネコの駅長として人気を集めた「たま」は平成27年7月に亡くなってしまいましたが、いまだに駅舎に設けられた祭壇に追悼に訪れるファンが絶えません。現在は「たま」の部下だった「ニタマ」が後継者として駅に訪れる人を迎えています。