女性の顔をもっただるまが出迎えてくれる鳥居駅舎〜♪

駅舎の入口が鳥居になっているこの駅が玉来(たまらい)駅です。

ー大分県・JR豊肥本線ー(Oita Pref・JR Houhi Main Line)

開業は大正14年11月で、昭和46年10月に無人化され、平成になってしばらくして現在の駅舎に改築されました。無人化されてからは地元の方々が管理されているので駅はきれいに保たれています。

「玉来」という地名ですが、その由来の一説に、ある夜、天から2個の玉が落ち、その玉を川で洗ったことから、町名が「玉洗」になり、それが変化して「玉来」となったという言い伝えがあります。

さて、なぜ駅舎に鳥居があるのといえば、駅から約1.5キロのところにある「扇森稲荷神社」にちなんでいるんです。ホームに立っている駅名標も朱色に塗られていてまるで鳥居のようですね。
その「扇森稲荷神社」は通称「こうとうさま」とも呼ばれ、商売繁盛・家内安全・学業成就にご利益があります。元和元(1616)年、岡藩主・中川久盛により創始され、九州三大稲荷に数えられていて、新年や3月下旬の初午祭には全国から多くの参拝者が訪れるんですよ。

ところで、駅の待合室には女性の顔をしただるまが置かれていますが、これはいったい何でしょうか?
これは竹田市の工芸品の「姫だるま」で、その工房が玉来駅の近くにあるのです。慶安2年に実在した綾女(あやじょ)という武家の女性をモデルにしたもので、家庭円満や厄よけのご利益があるといわれているんですよ。