松尾芭蕉が訪れ「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」と詠んた立石寺への下車駅、それが山寺(やまでら)駅です。「山寺」は立石寺の通称です。
ー山形県・JR仙山線ー(Yamagata Pref・Senzan Line)
駅舎は昭和8年10月開業のもので、山寺の玄関口にふさわしい寺院風。駅内には座敷があり、駅の隣には展望台が設けられています。平成14年に東北の駅百選に選ばれています。
さて、山寺駅とは切っても切れない関係の立石寺ですが、貞観2(860)年に慈覚大師によって創建され、悪縁を切る寺として信仰を集めています。
山寺駅に降りるとすでに駅の正面に立石寺が見えています。その距離、約500メートル。道中には土産物店や食事処などが並び、観光ムード満点。なかでも「力こんにゃく」はぜひ食べておきたい山寺名物です。
駅から立石寺までは、徒歩10分もあれば行くことができますが、立石寺からさらに奥、五大堂や奥之院へは1000を超える階段を登らなければならず、ひととおり巡るにはたっぷり2〜3時間はかかります。しかし、根本中堂や三重小塔などの多くの重要文化財や史跡があり、また眼下に見下ろす景色のすばらしさは、労力をかけるだけの価値はありますよ。なかでも山全体が赤や黄色に色づいてみごとな光景がひろがる秋が特におすすめです。
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