東海学園前(とうかいがくえんまえ)駅は、その駅名のとおり、東海大学熊本キャンパスと東海大学付属第二高校に隣接しています。線路の向こうは広大な東海大学の構内です。この駅の駅舎は、なんとその学校の敷地に建てられているんです。
ー熊本県・JR豊肥本線ー(Kumamoto Pref・Hohi Main Line)
この駅は、昭和61年11月に東海大学が建設費を負担して開業しました。JR九州には、九州工大前駅、崇城大学前駅、久留米大学前駅、大分大学前駅、別府大学駅など、学校名の付いた駅が多くありますが、その中でもっとも早く開業したのがこの東海学園前駅なんです。
ただし、この駅には大きな問題がありました。
路線の開業よりもかなり後に出来た駅のため、駅舎もなければ駅前広場もなく、通学時間帯には狭いホームに人があふれたいへん危険な状態が続いていたのです。
しかし、駅は東海大学の敷地と道路に挟まれているため、駅舎の設置やホームの拡幅は不可能な状況でした。
そこで考えられたアイディアが、学園の構内に駅舎を設置するというもの。こうして平成17年10月に、私有地に駅舎があるという珍しい駅が誕生したのです。この駅舎ができたことによって、駅の混雑緩和と安全管理がいっそう図られるようになりました。
駅舎が学園内にあるのでは一般客はきっぷを買えないのでは? いえ、きっぷを買うために学園内に入るのは認められているのでご心配なく。ただし、営業するのは平日のみで、土曜・休日はきっぷは買えませんので注意してください。
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