城のようで城でない、この変わった建物、これが高田(たかだ)駅です。
ー新潟県・えちごトキめき鉄道ー(Niigata Pref・Echigo Tokimeki Railway)
上越市の代表駅で、駅前には多くの飲食店やホテルがあります。駅前を1.5キロほど行くと高田城のある高田公園があり、復元された三重櫓があります。また、駅裏だけで20を超える寺があることから、寺の町とも呼ばれ、寺巡りを楽しむ観光客も多いんですよ。ちなみに市役所は隣の春日山駅の近くにあります。
さて、この駅のデザインは、高田城をモチーフにしたといわれていますが、実はこれは駅の前の歩道を覆っているアーケードで、駅舎ではありません。
駅は明治19年8月に開業。アーケードに隠れている駅舎本体は昭和27年12月に改築されたものです。駅前のアーケードは平成14年4月に完成しました。
このアーケード、単に奇をてらったものではなく、実は重要な意味をもっているんです。
豪雪地帯のこの地方では、アーケードが雪から歩道を守る役目を果たしているんです。これはこの地方に江戸時代から伝わるもので「雁木(がんぎ)」と呼ばれています。駅の周辺の「雁木」はデザインが統一され、駅と町との一体感を演出しています。
豪雪地帯では他の地域でも似たようなものがありますが、ここ高田では駅前だけでなく町全体に「雁木」があるんです。その総延長は約18キロにもおよび、なんと全国一の規模を誇っているんですよ。
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