なんと!先先代の駅舎建物が残り今も活用されてます♪

栗橋(くりはし)駅の駅舎は平成12年12月に改築された橋上駅舎です。東武日光線が接続し、東京の浅草や、日光・鬼怒川温泉へ乗り換えなしで行くことができるとても便利な駅です。

ー埼玉県・JR東北本線ー(Tochigi Pref・JR Tohoku Main Line)

橋上化前の旧駅舎があった東口は、ガラス張りでモダンなデザイン。一方、橋上化で新しく造られた西口は東口とは対照的に和風の外観になっています。
さて、この地にはある伝説が伝わっているんです。

それは静御前にまつわるもの。東口から北に100メートルのところに「静御前の墓」があるんです。静御前の墓は全国各所にありますが、この地に伝わる伝説は、文治5(1189)年1月に源義経の内妻であった静御前が、義経の後を追って平泉に向かう途中、下総国下辺見(古河市)で旅人から義経が既に殺されていることを聞かされ、あきらめて京都に戻る途中にこの地で力尽き、世を去ったというものです。お墓に手を合わせにやってくる人も多いんですよ。

ところで、この駅の近くには駅舎ファンにとってたいへん興味深いものがあるんです。東口から北に約200メートルほどのところにタクシー会社の車庫がありますが、これがなんと、現在の駅舎の先先代の駅舎なんです。

昭和23年に発生した台風により近くにある利根川が増水し、それまでの利根川橋梁が浸水してしまいました。

そのため橋梁・線路のかさ上げ工事を行い、駅の場所も現在地に移転したというわけです。
この先先代の駅舎は、かなり老朽化しているようなので、いまのうちに見ておいたほうがいいですよ。