山に囲まれた静かな場所にこの久谷(くたに)駅はあります。
ー兵庫県・JR山陰本線ー(Hyogo Pref・JR Sanin Main Line)
ホームは2本ありますが、片側のホームの線路は剥がされていて、実際に使われているホームは1本だけです。
よく見ると駅舎があるのですが、それは使われていない側のホームにあるんです。なぜ使っていないホームに駅舎があるのでしょうか?
久谷駅の開業は明治45年3月。当初は、木造駅舎があり、駅員さんがいて貨物も扱うちゃんとした駅でした。
その後、利用客が減ったため、昭和45年12月に無人駅化。昭和57年10月に木造駅舎も鉄骨の現在のものに改築されてしまいました。
さらには列車本数も減少、平成24年11月に駅舎側のホームが使用停止となり、その後線路も撤去され、現在のような棒線駅になったのです。
なぜ、2本のホームがあるのに、わざわざ駅舎のあるホームが廃止されたのかというと、駅舎の反対側のホームのほうに集落があるからなんです。
ホームの廃止と同時に駅舎も使用停止となり、入口は施錠され中に入ることはできなくなりました。閉鎖後は倉庫として使用されています。
ちなみに構内通路も撤去されたので、駅舎があるにもかかわらず、列車の発着するホームから駅舎のあるホームには駅を大きく迂回しなければ行くことはできません。
駅舎があるホームに線路がない、そんなちょっとおかしな駅なんです。
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