那須塩原市の代表駅が、黒磯(くろいそ)駅です。黒磯温泉郷の玄関口です。駅舎は、新幹線建設にともない昭和55年9月改築されたもの。新幹線の高架下を利用した駅舎です。
ー栃木県・JR東北本線ー(Tochigi Pref・JR Tohoku Main Line)
見た目は近代的な駅ですが、この駅には国内でも限られた駅にしかない、ある重要なものがあるんです。
それは、貴賓室。皇室の方々が那須御用邸へ向かわれる際に利用されていたものです。
しかし、実際には那須御用邸へは新幹線で向かわれるため、この貴賓室はほとんど使われたことはないそうです。平成17年に紀宮さまが結婚前の思い出に、昭和天皇と同じ体験をしたいと両陛下と共に那須御用邸へ向かわれた時に使用されたのが貴賓室が使われた最後だそうです。
ちなみに扉が2つあるのは、皇室の方々と随行員たちとで分けて使うためです。中の部屋も2つに分かれているそうですよ。
この貴賓室は通常は公開していませんが、イベントなどのときに公開することもあるそうです。
さて、この駅は鉄道ファンにとっても特別な駅なんです。
電化方式が、東京-黒磯間が直流1500V、黒磯-盛岡間が交流20kV50Hzという、直流区間と交流区間の境界なんです。そのため旅客列車のほとんどがここで乗り換えとなってしまいますが、駅構内の複雑なレールの配置とそこを走る電車や機関車を見ることができて鉄道ファンにとっては一日いても飽きないでしょう。
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