開業から130年の歴史ある鉄筋で立派な4階建駅ビル!!

国府津(こうづ)駅は、東海道本線と御殿場線の分岐駅です。

ー神奈川県・JR東海道本線ー(Kanagawa Pref・JR Tokaido Main Line)

といわれても、鉄道ファンでなければピンと来ないかもしれません。周辺には繁華街もなければ、有名な観光地があるわけでもありません。利用客も周辺の駅に比べては多くはありません。

ところがどうでしょう、この駅舎。
鉄筋4階建ての立派な駅ビルで、内部はJRの事務所になっているんです。
それにしてもどうして駅舎がこんなに大きいのでしょうか?

この駅から分岐する御殿場線は当初は東海道本線でした。御殿場に向けての急勾配に備えた補助機関車の基地として、ここに機関区が設置され「つばめ」などの優等列車もこの駅で停車し機関車の増結が行われていたんです。
しかし、昭和9年に丹那トンネルが開通し、東海道本線が電化された熱海経由に切り替わると、機関車の増結は必要なくなり、優等列車も通過するようになったのです。

それでも、機関区があった広い構内には電車基地が置かれ、この駅を始発・終着とする列車や車両を増解結する場合も多いんです。そのために多くの職員や乗務員が必要なため、こんなに駅舎が立派だというわけです。

この駅舎は、昭和45年12月に改築されたもので、いまどきこれだけ大きな駅舎で他の店舗が併設されていない純粋な駅舎は貴重なんですよ。
しかも国府津駅自体は明治20年に開業し、130年以上が経過された歴史ある駅です。