立派な改築北口駅舎!しかし皆さん小さな南口駅舎を利用

足柄上郡松田町にある松田(まつだ)駅の駅舎は、平成27年12月に改築された新しいもの。外観は駅の北にそびえる「松田山」をイメージしているそうです。駅舎はホームの御殿場方の端にあり、北口駅舎と呼ばれています。

ー神奈川県・JR御殿場線ー(Kanagawa Pref・JR Gotenba Line)

この駅には列車が到着すると多くの人がホームに降り立ちます。ところが、ここでとてもおかしな現象が起こるんです。
なんと、駅舎に向かう人がとても少ないんです。ほとんどの人は駅舎とは反対方向に向かって歩いていきます。その方向には駅舎は見えないし、いったいどうなっているのでしょうか?

不思議に思いながら人の流れについて行ってみると、なんとホームの先に地下に続く階段があるではありませんか! そしてその先には、なんと改札口があったんです。
実は、これが松田駅の南口なんです。
それにしても、なぜこんなに小さく目立たない南口に利用者が多いのでしょう?

それは南口を出てみればわかります。出口の先の道路を1本渡ったそこには、小田急小田原線の新松田駅があるんです。この新松田駅、新宿や小田原に乗り換えなしで行けて、しかも10分も待てば列車がやってくるというとても便利な駅なんです。

そう、松田駅で降りた客が駅舎と逆方向に向かうのは、この小田急線に乗り換えるためだったのです。
この松田駅の南口、とても小さな駅舎で、しかも建物に囲まれたやや奥まった場所にあるので、はじめて来た人はその存在に気がつかないかも知れません。でも、とても便利なので覚えておいてくださいね。