「こんぴらさん」の愛称で知られる金刀比羅宮は、江戸時代から五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛などにご利益があるとして全国から参拝客が訪れ栄えてきました。
ー香川県・JR土讃線ー(Kagawa Pref.・JR Dosan Line)
そんな歴史ある琴平町の玄関駅がこの琴平(ことひら)駅です。
開業は明治22年5月。大正12年5月の阿波池田方面への路線延伸にともない現在地に移転。現在の駅舎はそのとき建てられたもので、大正11年竣工。
大きなハーフティンバー様式のファサードに半円形の明かり取りはこのころに建てられた駅舎の流行りだったようです。
参拝下車駅として駅前には狛犬や灯籠が並んでいるのも独特で、これがまた駅舎の格式を高めていますね。ホームにある洗面所は帆掛船の形をしていますが、これは香川県民謡の「金毘羅船々(こんぴらふねふね)」にあやかっていて、この駅の隠れた名物のひとつなんです。
また、駅舎の軒下や改札には「金」という字を丸で囲んだマークがいくつも見られます。これは「マルコンマーク」といい、金刀比羅宮のシンボルマークなんです。駅だけでなく、町のあちこちで見ることができるのでマルコン探しも楽しいですよ。
駅前を200メートルほど進んだところにはこちらもなかなか味わいのある琴電琴平駅があります。そのそばにある高灯篭は、高さ27メートルの日本一高い灯籠で、国の重要有形民俗文化財に指定されていますので、こちらもぜひ見ておいてください。
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