山陽本線のローカル駅にしてはやけにゴージャスな外観のこれが、中庄(なかしょう)駅の駅舎です。
ー岡山県・JR山陽本線ー(Okayama Pref.・JR Sanyo Main Line)
もともと近くに大学や高校があり商業施設も多かったため、利用客が多い駅でしたが、以前は北側にしか出口のない普通の地平駅舎でした。
そんな駅が現在のように大変貌したのには、プロ野球が深く関わっているんです。
かつて岡山でのプロ野球公式戦は、岡山市中心部にある岡山県営球場で行われていました。しかし、昭和26年に完成したその球場は施設の老朽化が進んでいたことと、収容人員が15000人ほどと少なかったため、新しく県営球場を造ることになりました。
そして新球場が計画された場所、それが中庄駅の南側だったんです。
そこで、その最寄り駅となる中庄駅も、野球観戦の大量の利用客をさばけるように新駅舎に改築されることになったというわけです。
新駅舎は新球場の完成にさきがけ、平成6年に完成。通路や階段の幅も広くとられ、のちにエスカレーターも設置されました。外壁にはなんと滝が流れているんですよ。
新球場は平成7年に完成。「倉敷マスカットスタジアム」と名付けられ、駅の南口から球場まで約800メートルの広い歩道が続いています。収容人員は30000人で、プロ野球公式戦や高校野球の県予選のほか数々のイベントも行われるんですよ。
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