吉備平野といわれる田園地帯のなかにあるのが服部(はっとり)駅です。
ー岡山県・JR吉備線ー(Okayama Pref.・JR Kibi Line)
明治41年4月に中国鉄道の駅として開業。かつては木造駅舎がありましたが、近くには目立った施設もなく民家が点在する程度だったので利用客は少なく、昭和43年という比較的早いうちに無人駅化されてしまいました。現在の駅舎はたいへん簡素なものになっています。
そんな服部駅に転機が訪れます。
なんと平成5年に駅のすぐそばに岡山県立大学が開校したんです。
それまで150人程度だった1日の乗降客数は年々増加し、現在では1日1500人ほどに増えたんです。といっても、簡素な駅舎はそのままなんですけど。
ところで、この服部駅には鉄道ファン・駅舎ファンにとってたまらないものがあるんです。
ホームに立って向かいの道路を見ると倉庫らしきものがいくつか建っています。そのなかの茶色の瓦の古そうな建物、大きくせり出した庇がなんだか駅舎に似ていると思いませんか?
そうです。実はこれ、服部駅の旧駅舎なんです。駅の無人化後に民間に払い下げられて移築され、倉庫として使用されているんだそうです。
瓦には中国鉄道だった証の「中」のマークも入っているんです。この駅に来た時は忘れずにチェックですよ。
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