鬼がたくさん!!いろんな所で町を守ってます♪♪

なまこ壁のまるで蔵のような建物。これが伯耆溝口(ほうきみぞぐち)駅の駅舎です。「遊学館」というコミュニティー施設が併設されています。

ー鳥取県・JR伯備線ー(Tottori Pref・JR Hakubi Line)

駅名は「みぞぐち」ですが、町の名前は「みぞくち」です。こういう駅名と地名で読みが違うということはたびたびありますが、ここの場合は町の方が昭和59年に「みぞぐち」から「みぞくち」に変えてしまったという珍しい例なんです。
かつては、伯耆富士と呼ばれる大山(だいせん)への入口の駅として急行が停車するなどにぎわいましたが、急行が廃止されてからは静かな駅となってしまいました。

さて駅舎ですが、角の部分になにやら像が立っていますね。
なんだろうと思って近づいてみると、その像の頭にはツノが、そして手には金棒を持っています。

そうです。この像、なんと鬼なんです。
溝口町は日本で最も古いといわれる鬼退治の伝説があることから「鬼伝説のまち」を唱っているんです。
駅の東にある鬼住山には鬼が住んでいましたが、この地に住んでいた第七代考霊天皇がその鬼を退治して改心させ、それ以来、鬼は村人と共に働き、村人を守ったそうです。
そういうわけで、駅舎には4つの角それぞれに鬼の像が配置され、町を守っているというわけです。
町なかには、屋根瓦や橋の欄干、電話ボックスなどあちこちに鬼がいます。ぜひ探してみてください。

バス停にはこんな可愛らしいパンプキン鬼もいました(笑)