わずか2駅で終点(笑)鉄道ファン必見の廃線跡!!

東海道本線の大垣駅から分岐するわずか2駅の支線、通称・美濃赤坂支線の終点がこの美濃赤坂(みのあかさか)駅です。

ー岐阜県・JR東海道本線ー(Gifu Pref・JR Tokaido Main Line)

旅客列車はほぼ1時間に1本、日中は3時間近く列車が来ない時間帯もあるという静かな駅です。古い木造駅舎、そして旅客ホームの目前にひろがるヤードは独特の雰囲気がありますね。

この駅は、付近で産出される石灰石・大理石の輸送を目的に設置された貨物主体の駅なんです。ですから、こんなに広いヤードがあるわけです。

駅舎の中には人の姿がありますが、それは貨物を扱う職員さんなので、きっぷを売ってくれたり、改札をしたりすることはありません。
さて、駅の周りを歩いてみましょう。おや、終点のはずの駅なのに、さらに線路が続いています。

そう、この駅は貨物主体の駅。旅客は扱わないので時刻表には載っていませんが、この先にも線路が続いているんです。
この線は市橋線という貨物専用の路線で、西濃鉄道が所有しています。金生山で産出される石灰石を運ぶための貨物列車が運行されているんですよ。

さらに、美濃赤坂駅の手前からは西に同じく貨物線の昼飯線も分岐しています。こちらはすでに廃線になっていますが、線路は残っているんです。
つまり、この美濃赤坂駅は、一般の旅行客にとっては古い駅舎と静かな雰囲気が、鉄道ファンにとっては貨物鉄道や廃線跡が楽しめるという、とてもおトクな駅なんですよ。