多層構造!なんだかこういう作りワクワクしませんか?

福知山線の生瀬駅から道場駅間は昭和61年の電化・複線化時に新線に切り替わりました。西宮名塩(にしのみやなじお)駅はその新線上に開業した駅です。

ー兵庫県・JR福知山線ー(Hyogo Pref・JR Fukuchiyama Line)

ずいぶん山奥に来たような気がしますが、これでもここは瀬戸内海に面した西宮市なんですよ。
駅舎は屋根にピラミッド型の明かりとりがついたモダンなデザインです。
でも、普通の駅舎とはちょっと違った雰囲気です。そう、窓口も改札もないんです。それどころか、ホームも見えません。なぜなんでしょうか?

この西宮名塩駅は、丘陵地の起伏の激しい地形を切り開いて造った駅なんです。駅舎の中には下り階段があるだけ。そこを降りた地下1階に窓口と改札が、そしてホームは地下2階にあるんです。どおりで地上からは改札もホームも見えないわけですね。

実際には、地下1階の改札階にも出口があるんです。そこにも駅前広場があって、まわりのデパートやマンションと通路でつながっています。

 

そしてこの駅前広場、その下にさらに広場が重なっていて、なんと多層構造になっているんです。それらを結ぶ通路の配置も複雑で、まるでダンジョンのようでワクワクしますね。
地下2階部分にあるホームも前後がトンネルにはさまれて、ダンジョンの最下層に来た感覚になります。ここに来ると、かなり複雑な地形に造られていることが実感できますよ。