なにわのレトロ駅!アニメの舞台にもなってます♪♪

うす汚れたコンクリートの高架橋。その高架下のアーチが連なるトンネルの中央部に萩之茶屋(はぎのちゃや)駅はあります。

ー大阪府・南海電鉄ー(Osaka Pref・Nankai Electric Railway)

うす汚れた、というのももっともで、線路が高架化されたのはなんと昭和13年。その当時の雰囲気が今でも残っているんです。

大阪の名所として観光客でにぎわう通天閣や新世界。その最寄り駅である新今宮駅から1駅。距離にするとわずか500メートル。そんな場所にこの駅はあります。こんな都会的な雰囲気の場所の近くにありながら、まるでタイムスリップしたようなレトロ空間が味わえるのは、鶴見線の国道駅に通じるものがありますね。

そして、この駅の近辺は、ある作品の舞台となった場所なんです。
その作品とは、はるき悦巳氏原作のマンガ「じゃりン子チエ」。大阪の下町を舞台にそこに暮らす人々のユーモアと人情味あふれる日常を描いたもので、映画化やアニメ化もされ大人気を博しました。

その作品に描かれているとおり、駅前には交番や、串カツ屋・立ち飲み屋があり、ゴチャゴチャとした商店街には人々が行き交う、いかにも大阪の下町といった感じです。「じゃりン子チエ」のファンにとっては聖地といえる場所なんですよ。

この駅は、南海電鉄の本線と高野線の併走区間にありますが、列車が停まるのは高野線の各駅停車のみ。乗り間違えないようにしてくださいね。