釜飯人気パワーが人を呼ぶ!資料館も充実の駅♫

新幹線も停まる群馬県の高崎駅から分岐する信越本線の終着駅、それが横川(よこかわ)駅です。

ー群馬県・JR信越本線ー(Gunma Pref・JR Shinetsu Main Line)

現在はローカル線のようになっていますが、かつては上野から、長野や遠くは金沢まで運行する特急が行き交う大動脈だったことはご存知の方も多いはず。
横川−軽井沢間は、最高66.7パーミルという国鉄一の急勾配だった区間で、峠越えのため補助機関車の連結作業のために特急列車もすべて停車していたんです。

機関車の連結作業ための数分間を利用して、ホームではおぎのやの「峠の釜めし」の立ち売りが行われ、釜飯を買う旅行客、連結作業や機関車を見る鉄道ファンでたいへんにぎわったんです。
ところが、平成9年10月に長野新幹線が開業すると、その引き換えに横川-軽井沢間は廃止になってしまい、ローカル駅になってしまった横川駅は衰退してしまうのではないかと心配されました。

ちょっと待った!「峠の釜めし」の人気を侮ってはいけません。横川-軽井沢間の廃止後も駅では「峠の釜めし」の販売を続け、往年ほどのにぎわいはないにしても、わざわざここにそれを求めにやってくる旅行客も多いんです。
「峠の釜めし」の製造元のおぎのやは横川駅前に本店を構えていて、横川駅=峠の釜めし、といっても過言ではありません。ですが、この駅の魅力はそれだけではありません。

駅前には「おぎのや資料館」、軽井沢方には「碓氷峠鉄道文化むら」がありこちらも人気です。ホームにはかつて峠を越えるために使われていたアプト式レールも展示されていて見どころ満載の駅なんですよ。