塩沢といえば、関東と越後を結ぶ三国街道の宿場町として栄えた地です。
ー新潟県・JR上越線ー(Niigata Pref・JR Joetsu Line
そんな歴史ある町の玄関口がこの塩沢(しおざわ)駅です。
この和風の駅舎は平成24年10月に改築されました。
塩沢は冬には積雪が2メートル以上にもなる豪雪地帯なのですが、この駅舎はなんと3メートル40センチの積雪にも耐えられるよう設計されているそうですよ。
さて、この駅舎がなぜ和風なのかということですが、それは牧之(ぼくし)通りをイメージしているんです。
でも「牧之通り」=「和風」といってもピンとこないかも知れません。
駅の正面を道なりに300メートルほど進むとそこには驚きの光景が! 江戸時代の宿場町の風景が再現されているんです。電線もなく、まるでタイムスリップしたかのようです。そう、ここが「牧之通り」なんです。市、県、国が一体となって平成15年から平成21年にかけて整備されました。
雪よけのための雁木が連なる光景も雪国ならではのもの。商店がならぶ通りを歩き、喫茶店で一休み。こころが癒されます。
「牧之通り」の「牧之」とは、江戸時代の人物「鈴木牧之」のこと。「北越雪譜」を出版し、世間に豪雪地の暮らしや風習を知らしめた人物です。「牧之通り」には鈴木牧之の生家もありますよ。
「牧之通り」の街並みを見てみれば、駅舎がそのイメージにピッタリなことに納得が行きますね。
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