岩手山をのぞむ田園地帯の中に、周りの風景とは不釣合いな立派な駅、これが北森(きたもり)駅です。
ー岩手県・JR花輪線ー(Iwate Pref・JR Hanawa Line)
この駅、中都市にあるような立派な橋上駅舎のように見えますが、実はこれは単なる自由通路に過ぎず、橋上に駅施設はありません。駅自体は片面ホームの無人駅なんです。
なぜ、こんな駅にエレベーターも完備された立派な自由通路があるのでしょうか?以前の北森駅は、現在地から北西に約500メートルのところにありました。やはり片面ホームのみの無人駅で、1日の利用客は100人にも満たない小さな駅でした。
駅のある八幡平市は、平成17年1月に西根町、安代町、松尾村が合併して誕生した新しい市なんですが、合併には市役所の新庁舎の建設が条件に入っていたんです。
新庁舎は平成26年11月に線路のそばの現在地に完成、そして、平成27年3月に北森駅も市役所のそばに移転したというわけです。
そう、この立派な自由通路は、駅と市役所の連絡通路を兼ねているんです。
駅は市役所と直結していて、エアコン完備の庁舎のロビーを待合室代わりに使うことができます。そこには、イス・テーブル、飲料の販売機、トイレがあり、とても快適に列車待ちができるんですよ。
なお、八幡平観光の玄関口は南に2駅の大更駅になりますのでご注意を。
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