閉ざされ外に出ることが出来ない?!海の上の駅!

京浜工業地帯の工場群のなかを走るJR鶴見線。海芝浦(うみしばうら)駅はそのJR鶴見線にある駅です。

ー神奈川県・JR鶴見線ー(Kanagawa Pref・JR Tsurumi Line)

電機メーカー・東芝の敷地内に、社員が通勤するために造られた駅なので、従業員または許可を得た者でないと駅の外には出ることはできません。出ようとすると守衛さんに止められてしまうのです。
このような特殊な駅のため、鉄道ファンにはよく知られているんです。
そして、この駅の変わっているところがもうひとつ。

なんとホームの下は海(京浜運河)なんです。都心にありながら海の景色が眺められる駅として、平成12年に「関東の駅100選」に選ばれました。それにより鉄道ファンだけでなく、一般にも広く知られるようになり、散歩がてらに駅にやってくる人も増えました。

 

ところが、駅に来てもただ折り返すしかありません。そこで、それではつまらないだろうと、平成7年5月に東芝の好意により敷地の一部が整備され「海芝公園」として開放されました。

開園時間は9時から20時30分で、京浜運河ごしに鶴見つばさ橋や横浜ベイブリッジを眺めることができ、夜景はとくに美しいと評判です。

ただし、通勤のための駅なので、日中の列車本数はたいへん少ないです。この駅を訪れるには列車の時刻を調べてから行ったほうがいいでしょう。とくに夜景を見たあとは、最終列車に乗り遅れないようご注意を。