関東初の百貨店併設駅!しかしドアが開かない!!

雷門や浅草寺があることでいつも観光客でにぎわう浅草。そんな浅草を代表するともいえる駅が東武鉄道の浅草(あさくさ)駅です。

ー東京都・東武鉄道ー(Tokyo・Tobu Railway)

松屋浅草店と一体となっている駅舎は、昭和6年に竣工したもの。関東で初めての百貨店が併設されたターミナル駅なんです。
昭和49年に外壁が取り替えられて、新しい建物のような印象があったのですが、東京スカイツリーの開業を機にリニューアルされ、平成24年に建設当時のアールデコ様式のシックでモダンな姿が蘇ったのです。
でも実は、この駅のおもしろさは駅の中にあるんです。

それは駅のホーム。先へ行くほど狭くなっていて、最先端は立つのも怖いほど。しかもカーブしているため、電車が到着するとドアとホームとの間がとても広く開いてしまうんです。そのため、8両編成の列車の先頭2両は乗り降りが危険なためドアが開きません。
なぜこんな構造になってしまったのでしょう?

駅の北側で線路は隅田川を渡ります。この隅田川を渡ったところに駅を造ると浅草寺の境内に入ってしまうので、無理やり線路をカーブさせて現在の駅を造ったというわけです。
あまりの急カーブなので制限速度はわずか15キロ。長い編成の列車がノロノロと動く様子はとてもユーモラスで、見ていて飽きることはありません。浅草の名物のひとつといってもいいかも知れませんね。