東京駅から約2時間、青梅線の終点・奥多摩駅の1つ手前にあるのがこの白丸(しろまる)駅です。
ー東京都・JR青梅線ー(Tokyo・JR Ome Line)
1日の乗降客数は200人にも満たず、これは東京都のJR駅の中では最も少ないんです。しかも周囲を山に囲まれていて、なんと駅前にはクマ出没注意の看板も! こんな場所にあることから「東京都内の秘境駅」とも呼ばれているんですよ。
駅に降りて周りを見渡しても、わずかな民家があるだけで、とくに何もないように思えます。でも、前の坂道を下ったところには多摩川が流れていて、やや下流にある白丸ダムでせき止められて水量が多くなっている川の橋の上からの眺めはとてもきれいですよ。奥多摩駅までの約3キロのウォーキングも都会の生活の気分転換にオススメです。
さて、肝心の駅についてですが、片面ホームの無人駅です。そんな駅のホーム上にある白くて丸いもの、これが駅舎です。正確には待合室を覆っている屋根なんですが、卵のような、繭のような、とてもおもしろい形をしていますね。駅名が「白丸」だから白くて丸いのかも?
これは、平成23年2月に建築されたもので、設計コンセプトは「光-明るく落ち着いた空間」。「膜構造」といい、昼間は光を取り入れ、夜は内側からの照明でホームを照らすよう考えられています。
闇にぼんやりと光る幻想的な駅舎、夜にも訪れてみたいですね。
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