福井市の最北部、住宅と田園が混在するのどかな地区に鷲塚針原(わしづかはりばら)駅はあります。
ー福井県・えちぜん鉄道ー(Fukui Pref・Echizen Railway)
この変わった駅名は「鷲塚」と「針原」の2つの地名を合わせたものなんですが、「鷲塚」は福井市川合鷲塚町、「針原」は坂井市春江町針原と、市をまたいでつけられているんです。
駅舎は、昭和3年12月の開業時に建てられたものなんです。三国芦原線の各駅舎は、昭和23年6月に発生した福井地震により、その多くが倒壊してしまったそうで、鷲塚針原の駅舎は貴重な開業時のものであることから、国の登録有形文化財に登録されているんですよ。
こんな駅ですが、この駅の変わっているところは、実はホームなんです。
改札をくぐると、島式ホームが1本。これはとくに珍しくもないですが、よく見るともう1本、低いホームがあります。これはいったい何でしょうか?
平成28年3月、えちぜん鉄道は、鷲塚針原駅から田原町駅の間で、福井鉄道福武線との相互直通運転を開始しました。ところが、えちぜん鉄道は普通の電車なのに対し、福井鉄道は一部区間で道路上を走るため、電車の乗り口の位置が低いんです。そこで福井鉄道から乗り入れてくる電車のため、低いホームが造られたというわけです。
この高いホームと低いホームがあるという変わった光景は、中角駅を除く田原町駅から鷲塚針原駅の間の各駅で見ることができます。土・日・祝日は、乗り降り自由のフリーきっぷも販売されるので、この変わったホームの駅巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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