山手線の中にこんな駅が!昭和初期駅舎がここに!!

東京駅、上野駅、池袋駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅など全国に知れ渡る大きな駅を結んでぐるぐる回る山手線。そんな都心の大動脈・山手線の駅のひとつが鶯谷(うぐいすだに)駅です。

ー東京都・JR東北本線ー(Tokyo・Tohoku Main Line)

一般的に山手線といいますが、東京ー田端間は正式には東北本線なので、鶯谷駅も正式には東北本線の駅なんです。
さて、鶯谷駅といえば、山手線でいちばん利用客が少ないとか、ラブホテル街がすぐ近くにあるなど、マイナスイメージをもっている方も多いでしょう。でも、駅舎ファンにとっては、とっても愛すべき駅なんです。

駅には北口と南口の2つの出入口があります。北口は箱形のそっけない駅舎で、駅前には雑居ビルや飲食店、ラブホテルのある雑然として風情のないイメージ。

いっぽう南口はというと、これがなんと! 瓦屋根の木造駅舎なんです。この駅舎、昭和2年の建築だそうです。都内で最も古いとされる原宿駅の駅舎が大正13年の建築なので、わずか3年の差しかありません。オドロキですね。
この南口、崖の上にあるので、駅前にはコンビニとそば屋があるだけ。都心の駅としては珍しくひろびろとした空が見渡せるんです。
徳川歴代将軍15人のうち6人が安置されているという寛永寺や、東京国立博物館にも近いという、世間のマイナスイメージとはうらはらに、実はとっても魅力的な駅なんですよ。