映画の舞台にもなった神社風??神社な駅舎!

ー富山県・富山地方鉄道ー(Toyama Pref.・Toyama Chiho Railway)

この駅の名前、「岩峅寺」と書いて「いわくらじ」と読みます。なかなか読めない駅名ですがそれもそのはず「峅」のつく地名は全国でこの地区にしかないのです。

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駅舎は大正10年3月の開業時のものといわれ、総二階建ての地方のローカル駅としてはかなり立派な造り。

特徴的な入口の唐破風はまるで神社のようです。
改札口は木製で、年季が入っているなあ、と思いがちですが、実は平成19年に鉄製から変えられたものなんです。なぜわざわざ鉄製から木製に変えたのでしょうか?

この駅は、平成21年6月に公開された映画「劒岳点の記」(浅田次郎原作・木村大作監督)で、明治時代の富山駅として使用されたのです。
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明治時代の雰囲気を出すために木製に造り変えられたというわけです。
映画の内容は、明治時代末期に日本地図を完成させるために、それまで未踏の地だった立山連峰・剣岳での測量に挑んだ男たちを描いた感動巨編です。
さて、駅舎が神社のようだといいましたが、それもそのはず、この駅舎は、岩峅寺雄山神社への下車駅として建てられたのです。
岩峅寺雄山神社は駅から約700メートル。本殿は室町期の建築で国の重要文化財に指定されています。伊邪那岐神と天手力男神を祭神とし、安全祈願、商売繁盛、心願成就などにご利益がありますので、時間があれば参拝に行かれてみたらいかがでしょうか。

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