田浦(たうら)駅は、神奈川県横須賀市にあるJR横須賀線の駅です。
ー神奈川県・JR横須賀線ー(Kanagawa Pref・JR Yokosuka Line)
開業は明治37年5月。駅舎は昭和29年10月改築で、橋上駅舎としてはかなり初期のタイプです。
北口は長浦港に近いのですが、多くの倉庫に遮られてとてもそういう風には見えません。
長浦港は、明治から終戦まで軍港だったところで、この倉庫群はかつて旧帝国海軍の軍需部施設だったそうです。田浦駅からも長浦港へ引込み線が分岐し、いまでもそのレールの一部が残っています。
ホームの横須賀方を見ると、トンネルが3つ並んでいますが、いちばん左が長浦港への引込み線が敷かれていたトンネルです。
さて、田浦駅のホームは、起伏の激しい横須賀市の地形を象徴するかのように、前後をトンネルに挟まれています。そのためホームの長さが10両分しかないんです。
つまり、この駅に11両編成の列車がやってきたときは、先頭車両と2両目の一部がトンネルの中で停車してしまうんです。
そのため、なんと駅に着いても先頭車両と2両目のいちばん前のドアは開かないんです。
開かないドアには「田浦駅ではこのドアは開きません」と注意を促すシールが貼ってあり、その旨の車内放送もされますが、知らない人が先頭車両に乗るとびっくりしてしまいますね。
ちなみに短い編成の列車は、すべてのドアが開くのでご心配なく。
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