ー富山県・富山地方鉄道ー(Toyama Pref.・Toyama Chiho Railway)
富山地方鉄道には変わった形状の駅舎が多くありますが、この東新庄(ひがししんじょう)駅の駅舎もそのひとつで、おもしろい形をしています。
この駅舎の最大の特徴は、なんといっても駅の入口の大きな菱形のファサードですね。決してカッコイイといえるものではないのですが、この形状はたいへん珍しく、印象に残ります。
この駅舎の詳しい建築年は分からないのですが、昭和6年の開業時のものともいわれていて、建築当時はたいへんモダンな建物だと驚かれたことでしょう。駅舎の右側の壁面にはローマ字で「HI GA SHI SHI N JO」と文字が立体で記されています。こんな小駅になぜこんなものが? さらに、その文字の下にはそこだけ庇が付き、壁はトタン張りで、あまりにも不自然。かつてはここに出入口か売店でもあったのでしょうか。そして、駅舎内にはレトロ感が漂い、駅舎はホームに対して斜めに建っているのです。このようにいろいろと謎と不思議の多い駅舎なんです。
それにしても、形といい、レトロ感といい、なにか惹かれる駅舎です。富山地方鉄道では古い駅舎の改築が進んでいるのですが、ぜひいつまでも残して欲しい駅舎のひとつです。
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