津軽平野の中央部、藤崎町にある駅が藤崎(ふじさき)駅です。周辺は住宅が多く、近くには大きなショッピングセンターもあります。
ー青森県・JR五能線ー(Aomori Pref・JR Gono Line)
駅舎は平成23年11月に改築されたもので、駅施設管理事務所が併設されていますが、きっぷの販売は行われていません。
駅舎の壁には可愛らしいリンゴが描かれています。そう、津軽地方といえば日本一のリンゴの産地ですね。でも、この駅舎にリンゴが描かれているのはただ「リンゴの産地だから」というだけではないんです。
かつて東北の農業は長い間、冷害に悩まされていました。そのことを研究・改善するため、昭和13年に「農林省園芸試験場東北支場」が藤崎町に置かれました。
そして、地道なリンゴの品種改良の研究がつづけられ、昭和37年にでき上がったのが「ふじ」なんです。「ふじ」という名前は、日本の象徴である「富士山」と、藤崎町の「藤」からとられました。
そう、リンゴの「ふじ」は藤崎町と深いつながりがあったんですね。
「ふじ」はそれ以来、青森以外の地域でも栽培されるようになり、いまでは国内での生産高が第1位になるほどに人気のリンゴの品種となりました。
駅舎内ではたくさんのリンゴのキャラクターがお出迎え。藤崎町とリンゴの関わりを記したバネルもあるので、この駅に来たときはぜひご一読を。
ちなみに、袋をかけて育てるのを「ふじ」、袋をかけずに育てたものを「サンふじ」と呼ぶそうですよ。
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