降車するか本当に悩む…鉄道ファン人気の駅!!

新潟県と秋田県を日本海沿いに結ぶ羽越本線。その羽越本線で山形県でいちばん北にある駅、それが女鹿(めが)駅です。

ー山形県・JR羽越本線ー(Yamagata Pref.・JR Uetsu Main Line)

昭和37年10月に信号場として設置されました。信号場とは単線区間で列車の行き違いを行うために設けられるもので、本来は旅客は乗り降りできないのですが、この女鹿信号場は当初から旅客扱いをしていたようです。

国鉄時代は信号場だったため時刻表には載らず、地元住民か鉄道ファンにしかその存在を知られていなかったのですが、昭和62年4月1日の民営化と同時に駅に昇格し、ようやく時刻表に載るようになったんです。

以前は海岸沿いの国道から細い道を300メートルほど進まないと駅にたどり着けず、山に囲まれ、周囲に民家もないうえに、ボロボロになった駅舎も相まって秘境感の漂う駅でした。こちらが旧駅舎です。

こんな駅だったので、鉄道ファンに人気だったのですが、こんな場所にも開発の波が押し寄せます。
平成11年に狭く危険だった旧国道に代わるものとして、駅のすぐそばに国道7号線吹浦バイパスが開通したのです。駅の秘境感が薄れたと残念がる鉄道ファンもいたようです。
さらに、対向式だったホームは、平成25年ごろに対向側のホームが使用停止となり、平成28年に使われなくなったホームを撤去、そして同年3月に現在の駅舎に改築されました。
こうして、かつての女鹿信号場とは雰囲気は変わってしまいましたが、相変わらず鉄道ファンには人気があるんです。

その理由は列車本数の少なさ。平成31年1月現在、女鹿駅に停車する列車は、酒田方面が朝2本・秋田方面が午後に4本のみ。明らかに地元学生が酒田へ通学するためのダイヤで、駅訪問家泣かせなんです。

でも逆にそのことが、どうやって駅に降りるかというチャレンジ精神に火をつけるようで、女鹿駅の人気につながっているんです。