新潟市のいちばん東にある駅、それが黒山(くろやま)駅です。開業は昭和32年2月と比較的新しい駅です。現在は新潟市ですが、平成17年3月までは豊栄市でした。
ー新潟県・JR白新線ー(Niigata Pref・JR Hakushin Line)
ホームの北側には4本の側線があり、旧新潟臨海鉄道である新潟東港専用線が北に向けて分岐していることから、鉄道ファンの興味をそそります。
駅舎は平成27年10月改築のコンクリート造りです。右半分の丸い部分が待合室で、左半分は車椅子用のスロープになっています。丸い形をした駅舎は珍しいですね。
さて、この変わった形をした駅舎、いったい何を現しているのでしょう。
駅から南に約2.5キロのところに福島潟があります。福島潟は面積が262ヘクタールもある新潟県で最大の湖沼で「日本の自然百選」「にいがた景勝百選」「遊歩百選」などに選ばれています。
200種以上もの野鳥がやってくることから全国からバードウオッチャーが訪れる野鳥観察の人気スポットになっています。
また、希少な水生植物も多く生育し、なかでも葉の直径が2メートルを超えるオニバスの日本北限の自生地としても有名です。黒山駅のある旧豊栄市はオニバスが市の花に指定されていたんですよ。
そう、黒山駅の丸い形はオニバスの葉をイメージしているんです。また、スロープ部分の縦のスリットは福島潟の菜の花畑を表現しているそうですよ。
丸い形にはちゃんと地元をアピールする意味があったんですね。
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