大分駅から久大本線の普通列車に乗って2つ目の駅、それが南大分(みなみおおいた)駅です。周辺は住宅密集地です。
ー大分県・JR久大本線ー(Oita Pref・JR Kyudai main Line)
この駅舎、その大部分は新聞販売店になっていて、駅施設は左端のほんの一部しかありません。その部分には窓口と券売機があり、通路の壁はギャラリーになっていて地元の方の写真や絵などの作品が展示されています。
こんな駅ですがその歴史は古く、大正4年10月に大湯鉄道の「永興(りょうご)」として開業しました。大正11年12月に国有化されたのち、大正14年12月に「南大分」に改称されています。
以来、古い駅舎が使われ続けてきましたが、老朽化のため平成5年3月に現在の駅舎に改築されました。
こうして新しくなった駅舎ですが、それが誰もが驚くものだったんです。なんとJR九州直営のコンビニがメインになっていて、駅施設はオマケのように片隅に設けられているという、それまでの「駅舎」というものの概念を打ち破るものだったのです。
当時、この駅舎は「全国初のコンビニ内にある駅舎」として、新聞やテレビに取り上げられ全国的に話題なりました。
コンビニはその後撤退して店舗が変わってしまいましたが、今では珍しくなくなったコンビニ一体型の駅舎、その元祖はこの南大分駅だったんですね。
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