シックな色使いでレトロな雰囲気を漂わせている、これが三国港(みくにみなと)駅の駅舎です。この駅舎、実はもともとは国鉄のものだったんです。駅舎の建築年は大正12年。国鉄三国線の駅舎として建てられました。
ー福井県・えちぜん鉄道ー(Fukui Pref.・Echizen Railway)
昭和19年、国鉄三国線の三国−三国港が戦争のため休止になりましたが、えちぜん鉄道の前身である京福電鉄が路線を国鉄から借りて営業を続けました。国鉄三国線は昭和21年に復活しましたが、昭和47年に再び廃止されると、三国−三国港間は京福電鉄のものとなったのです。
平成15年ごろまでは、板張りの外壁でいかにも古い駅舎という風貌でしたが、経営がえちぜん鉄道に変わると外壁がリニューアルされ、レトロ感は失われてしまいました。
そんな駅舎を、国鉄だった大正時代の姿を再現しようとレトロ風にリニューアルし、平成22年3月に完成しました。外観だけでなく、駅舎内も当時の雰囲気を再現、ホームにはなつかしい木製の駅名標も設置され、大正時代にタイムスリップした気持ちにさせてくれます。
駅の近くには海水浴場、入浴施設「三国温泉ゆあぽーと」があります。また、全国にしられた景勝地「東尋坊」の最寄り駅でもあります。「東尋坊」へは約2.5キロ。バスも運行されていますが、この駅から歩いて向かう人もいるそうですよ。
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