東口の小便小僧にまつわる温かいエピソードとは

山形県の中心である山形駅の1つ北にあるのが北山形(きたやまがた)駅です。

ー山形県・JR奥羽本線ー(Yamagata Pref・JR Ou main Line)

JR奥羽本線の駅で、JR左沢(あてらざわ)線の分岐駅です。
奥羽本線ホームと左沢線ホームはY字状に配置されていて長い跨線橋でつながっており、奥羽本線の東口、左沢線の西口と2つの駅舎があるのが特徴です。
また、JR仙山線の列車も停車します。

東口駅舎は平成28年11月の改築。
色調は、駅から約600メートルのところにある「鳥海月山両所宮」を、待合室の縦長窓は昭和初期の山形駅舎をイメージしています。

西口駅舎は平成26年6月改築で、外観は残雪をたたえた月山、葉山などの山々をイメージしています。

さて、東口の駅前の池に小便小僧があります。これは昭和31年10月の駅舎改築および駅前整備の完成記念に地元企業により寄贈されたものです。
昭和32年の冬、駅の近くにある山形女子専門学校の生徒が、小便小僧が寒そうだからと手作りのマントを着せました。それを皮切りに、以来、季節ごとに衣装を着せ替え、この心温まるエピソードは各種メディアに取り上げられるなど話題になりました。

ところが、山形女子専門学校が平成27年3月に閉校してしまうことになったんです。これで小便小僧の衣装も見納めかと思われましたが、幸い、NPO法人に引き継がれることになり、衣替えは現在も行われています。
この駅に来たら、東口の小便小僧も目に留めてみてくださいね。