さわやかな高原を走る小海線に甲斐小泉(かいこいずみ)駅はあります。駅の標高は1044メートルで、これはJRのすべての駅の中で第7位の高さなんです。
ホームの脇には白樺や落葉松の林があり、天気のいい日には駅舎の背後に美しい山容の八ヶ岳が望めるというすばらしい環境に恵まれた駅です。
ー山梨県・JR小海線ー(Yamanashi Pref・JR Koumi Line)
駅舎は平成15年8月改築。なにやら奇抜なデザインですが、これはいったい何を現しているのでしょうか。メガネ? リボン?
この駅のある北杜市は、日本の国蝶に指定されているオオムラサキの生息地として知られています。そう、このデザインはオオムラサキの羽をイメージしたものなんです。大自然に囲まれた駅に、蝶をデザインした駅舎、とても似合っていますね。
さて、この駅に来たらぜひ行って欲しい名所があります。
それは「三分一湧水」。駅から西に約500メートルのところにあります。
むかし、3つの村が水争いをしていたため、湧出口に三角の石柱をつくり、三方向に湧水を分岐させ、3つの村に均等に水が行き渡るようにしたものといわれています。
1日に約8500トンにもおよぶ八ケ岳の伏流水がこんこんと湧き出ていて「日本名水百選」に指定されています。
「三分一湧水」から南に約200メートルのところに「三分一湧水館」があるので、湧水の歴史など詳しく知りたいときはぜひお立ち寄りください。
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