広島市の中心部と北部を結ぶ新交通システム「アストラムライン」の駅で、
JR山陽本線との乗換え駅、それが新白島(しんはくしま)駅です。
ー広島県・アストラムラインー(Hiroshima Pref・ASTRAM Line)
アストラムラインは平成6年8月に開業しましたが、数々の問題があってJR山陽本線との交点に駅は造られませんでした。
しかし建設希望の声が強く、各方面と協議・調整の末、平成27年3月にようやくJRとの乗り換え駅として開業したんです。
さてこの駅、おもしろい外観をしていますね。人によって「いも虫」「ナマコ」「ちくわ」などいろんなものに見えるようです。
この建築は「シェル構造」といい、外壁を円筒状にすることによって柱を必要とせず、大きな屋根を構築できるというものです。
これは、すでに営業している路線の上に、列車の運行の妨げにならないよう造らなければならないという事情からこのような構造が選ばれたんです。
地上は両側を道路に挟まれているため幅が狭く奥行きがあります。入口は地上にありますが、奥に行くにつれだんだんと低くなり、ホームは堀割りにあるという半地下構造になっています。
白い天井には丸い穴がいくつも開いていて光が差し込みます。地下にあるホームは天井まで吹き抜けになっているので、圧迫感はなく晴れた日はとても明るいんですよ。
それにしても、これほど変わった屋根を持ち、天井が気になる駅舎はほかにそうそうありませんね。
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